華麗なる一族〈上〉 |山崎 豊子
華麗なる一族〈上〉山崎 豊子
新潮社 刊
発売日 1970-05
「苦悩する」華麗なる人々 2007-01-23
山崎豊子氏のこの作品は、随分前から読んでいるが、このたび木村拓也氏主演でドラマリメイクと言うことで話題沸騰のようである。私の持っている文庫本は旧版で文字が小さいが、十分楽しめる。
山崎豊子氏の作品の面白さは、「人間が人間として描かれていること」だ。
「白い巨塔」も「華麗なる一族」も、皆、そうだが、勧善懲悪の人間が誰一人いない。
それが楽しい。興味深い。
勧善懲悪の物語など、何も面白くないではないか?
万俵大介の頭取としての苦悩。妻寧子の内に篭る苦悩。高須相子の愛人としての苦悩。万俵鉄平の一途さゆえの苦悩。万俵銀平の、愛されるゆえの苦悩。皆、悩んでいる。悩みつつ自分の信じる道を歩んでいく。それが善であろうが悪であろうが・・・。
ドラマと平行して、是非原作をお読みいただきたい。重厚かつ華麗な世界が、貴方を待っている。
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